名草姫番外、姫君の夏休み

…第一章『始まりの祭り』

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テーヴァにおいてのビショップの権力強い。神権国家であるラジアハンド以上だ。
これは正確にはビショップの権力ではなくそれをやっている人物の権力だった。
その人物とは名草姫。このテーヴァの歴史のほぼ半分を知っている人物である。

その権力の強さとは正反対に自由はあまり効かない。
理由は至極簡単、そんな力を持った者を世に好き勝手に出歩かせるわけにはいかない
からである。
名草姫本人もそのことは理解していて普段はおとなしく仕事をしている。
出歩くことはあるが、お忍びで城下に出るのをのぞけば、
せいぜい王都と軍都の往復くらいのものだった。

だが、束縛を嫌う名草姫がそんな状況を我慢しきれるわけが無かった。
600年ごろの話だが、なんと10年近くもの間も脱走し続けたことがあり、
それ以来、毎年夏に自由に出歩くことが許されるようになった。
まあ、それでも不足で何十年かに一回脱走するが、昔よりはマシらしい。

そして今年、大陸歴964年もその夏休みがやってきた。


碧月一日、王都アディンバル・白鳳城謁見の間。

毎年おなじみの口論が続いていた。
すなわち、名草姫の休み中の旅行に護衛をつけるかどうか。
「毎度毎度、いらぬと言うておるじゃろうが!」
「いーえ、連れて行ってもらいます!」
「50人も連れて行っても邪魔になるだけじゃ!」
「護衛は多いほうがいいんです!」
名草姫の口論の相手はリュウハ・トキツ―現テーヴァ王だ。
名目上とはいえ一国の王だが名草姫には生まれたばかりから知っている相手なわけで

はっきり言って敬う気持ちなど欠片も無い。
王であるトキツのほうが名草姫を敬っているのだから正反対である。

時間の差こそあれ必ず王の側が折れるのが姫が夏休みをもらえるようになってからの

お決まりのパターンだったが今年は様子が違った。
「姫様!今年だけは、どうか、なにとぞ…。」
「今年は妙にしつこいのう…何故にそこまでこだわる?」
「前年ご自分のなさったことをお忘れですか?!
姫様の命を狙う者がどこに居てもおかしくない状況なんですよ!?」
怒ったように言うトキツに名草姫びくっと体をこわばらせ沈黙した。
前年のことだと言うことを差し引いても名草姫には忘れようもない出来事だ。
大陸歴963年、第三次倒魔教の乱。
魔を倒すと聞こえはいいが実際は人間至上主義者たちの団体だ。
前二回の乱の討伐にも名草姫は参加したが今回だけは別格だった。
名草姫個人的にもそうだが事件としての扱いも大きな物だった。
何せ街が一つ完全に吹き飛んで湖になってしまっているのだから。
「忘れるはずが…なかろう…。」
「ならば…。」
「なおさら…一人で行かせてくれ…。いや、行く!」
勢いよく立ち上がる。
「姫、逃がしません。部屋の出入り口にはすでに内裏侍たちが詰めております!」
「…ふん、妾の出入りできる場所は、おぬしらと同じ物ばかりでないわ!」
身を翻すと窓へ走り一気に飛び出る。
慌てて窓に寄ったトキツが見たのは落ちていく名草姫…が、
ぱっと白い物が開いた。
そう、普段使わないから忘れ去られていたが名草姫の背にはその体を空に舞わせるに
十分な
翼があるのだ。
数度はばたくと街のほうへ飛んでいく。
「まったく、目の前にあるというに妾が飛べることを忘れるとはな。」
上空で呟く名草姫。
肩までの短い髪がゆれ、着物が風になびく。
北へと飛ぶ名草姫を追いかけて色々と荷物を体にくくりつけた銀色の駆竜が一体舞い
上がってくる。
『ヒュオォォォ』
「櫻華、手はずどおりじゃな。さ、晶竜社まで一気に行こうか。」
『キュアァァァウ』
名草姫の騎獣である櫻華は一声鳴くと名草姫に従う。
一人と一匹は翼はためかせ、とある神社を目指してアディンバルを北の方角へと飛ん
でいった。

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テーヴァ王都アディンバルの北に『晶霊神社』という名の神社がある。
ここには、かつてアディンバルを大火から救った、二体の竜が奉られている。
この神社では建立されて以来毎年夏に火災による死者の冥福を祈る祭祀が行われる。

その祭祀のことを街を救った竜が女性であったことにちなんで竜姫の祭祀と呼ばれて
いた。
また人々が幸福に暮らしていることを見せ死者を安心させると言う意味で
盛大に祭りも催される。数あるテーヴァの祭りの中でも
テーヴァ最大の祭り『竜の大祭』に次いで有名な祭りである。
アディンバルの夏の始まりを告げる祭りである。

王族以外で知る者は少ないが先にあげた二体の竜のうち一体は今の名を名乗る前の名
草姫である。

仕事の一つでもある祭祀の立会いを終えた名草姫は本堂を出て参道のほうへ歩いてい
く。
「ふう、祭祀も終わった、荷物も隠した。さて、出店でも冷やかしに…。」
『キャウ、ウキャウ〜』
猫ほどの大きさになって姫の肩にいた櫻華が鳴声を上げた。
「うむ?櫻華、どうした?」
『あそこぉ、へいし、いるー。』
「ふむ…。この人ごみじゃ、紛れてしまえば分かるまい。」
『ひめ、せ、たかい。むり、おもう。』
「む…。」
名草姫の背丈は女性としては高いほうだ。
「しかしわざわざ術を使うのもな…。やはりまぎれていくか。」
『あとで、いっしょ。さくらいっしょ、めだつ。』
「じゃな。弐ノ鳥居あたりで落ち合うとするか。』
『キュル…わか、た。』
櫻華は飛び立つと低空を隠れながら飛んでいった。
「妾も行くか。」
そう言って歩き出したのだがそこに子供がぶつかってきた。
人も多いから少々ぶつかるのは仕方ないのだがなんだかわざとらしかった。
「坊、なんともないか?」
「何ともないよ。ごめんねっ。」
「いやちょっとまて。」
「うわっ!?」
姫は立ち去ろうとした子供の首筋を後ろからつかんで止めた。
「坊、ともかくすりとった財布を返せ。」
「くそっ、はなせよっ!」
「返したらすぐに離してやるわ。」
「ふんっ、番所に突き出すならやりゃいいだろ。」
「そのような面倒なこと誰がするか。ともかく返してもらうぞ。」
「あっ。」
スリの子供の懐に手を入れてあっさりと財布を取り返す姫。
何だか妙に手際がいいというか…。
「くっそ…。」
「ふっ、妾の財布をすろうなど甘いわ。さぁて、妾の懐を狙った罰は何にしようかの
う。」
悔しがる子供とは対照的に名草姫は楽しげだ。
「よし、これから出店をまわるつもりだったのじゃ。供をせよ。」
「…へ?」
子供は間抜けな声を上げた。
当然と言えば当然だろう。番所に突き出されるか殴る蹴るでもされるかと思っていた
のだから。
「というわけじゃ、まずは何を見るとするかのう。
おお、そうじゃ、その前におぬしの名は?」
「え?ス、スオウ。」
「スオウ、では、まいろうか。」
「う、うん。」
戸惑う子供―スオウをつれて意気揚揚と名草姫は出店に繰り出していくのだった。


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「見つけたぞこのガキ!」
人ごみの中から現れた数人の男。
その中の一人がいきなりスオウをつかみ上げた。

だいぶ日も暮れて空は夕焼けが鮮やか。
そんな時間だった。
最初は名草姫とスオウ二人だけだったが櫻華と合流するころにはトウヤの仲間たち
―親に捨てられたり、親が死んだり、殺されたりで孤児になった子供たち―が加わっ

十数人の大所帯になっていた。
賑やかが、そして何より子供が大好きな名草姫は上機嫌だ。
スオウがつかみ上げられたのは次は何をしようかと話していたときだった。
「な、なんだよ!はなせよ!」
「貴様ら、何をするか!」
つかみ上げられて暴れるスオウ。
名草姫も柳眉を逆立て男たちに怒鳴った。
「騒ぐんじゃねぇ!金もはらわねえで仕事しやがって!」
「仕事じゃと…?」
「この辺は俺らの『組合』がしきってんだ。仕事するにゃあまず俺たちに金はらわね
えといけねえんだよ!」
「つまりは仕事とは人様の懐を狙うと言うことか…。」
「はっきり言うな。お前もこのガキと一緒にいるってこたぁ同業者か?
ならあんたもそっちのガキ連中も場所代払いな。」
不安そうに名草姫の後ろに隠れる子供たち。
「ああ、あんたなら体でもいいぜぇ。」
粘りつくような視線で名草姫の体を眺め男はそう言った。
男と取り巻きの数人が下衆な笑いを浮かべる。
「貴様らなど、体に触れられるだけで気味が悪い…わっ!」
男たちの笑いを見てそういった名草姫は問答無用の勢いで男の股間を蹴り上げた。
…あの勢いではあっちのほうはもう使い物にならないだろう…合掌。
「……?!」
「ふん。」
「てめぇ!」
泡を吹いて悶絶、膝をつく男。スオウは男の手を振り解いて名草姫の側に来る。
取り巻きの男たちは懐に持っていたドスを抜く。
「お姉ちゃん…。」
「姐さん…。」
「任せておけ。この程度の下衆を片付ける程度、片手間にもならぬわ。」
「言いやがってこのアマ!」
不安そうな子供たちを少し下げる名草姫。一斉に襲い掛かってくる6人の男たち。
「急速展開、雷撃参ノ式…Thunderstroke!」
ほとばしる雷撃。まとめて直撃。
「く、くそ…。」
「ほう、下衆の割にはがんばるのう。」
雷撃を受け、少々焦げ臭い匂いを漂わせ倒れる男4人。
よろよろと名草姫に向かうのが二人。
名草姫は素早く印を切り呪文を唱えると情け容赦なく魔法を放った。
「The maiden who dances in snow.
Make my power into a vehicle and use power in this ground.
『Frau danceing!』」
「……。」
残った男たちも叫び声上げる暇もなく名草姫の魔法で氷漬けになった。
取り巻いていた野次馬たちはあまりの魔法の威力に沈黙する。
と、人ごみを割って誰かが来ようとしている。
「侍衆め。今ごろ来ても遅いと言うに…。スオウ、皆も、早くこの場を離れるぞ。
侍衆に捕まってはせっかくの祭りが台無しじゃ。」
「うん、わかった。みんな、行くぞ!」
「「「はーい!」」」
「皆、騒がして悪かったな。ではなっ!」
人ごみにまぎれて逃げ出す名草姫たち。
侍衆がきて野次馬の人垣が崩れ出していたのに紛れ込んでまんまと逃走に成功した。

野次馬を突破してたどり着いた侍衆の数人が見たものは、
泡を吹いて気絶する男1人、微妙に焦げている4人に氷漬けの2人だった。


しばらく後。とっぷり日も暮れ真っ暗
名草姫たちは参道の側のなだらかな坂道に腰掛、のんびりと出店で買った物を食べて
いた。
ちなみに名草姫はお酒も。
周りには同じように腰掛けて空を見上げるひとったちが何人も居る。
「お姉ちゃん、まだかな?」
「まもなくのはずじゃ。」
などと名草姫とその膝に座る子供たちの中の最年少の椿と言う少女が話していると、

ひゅー、と言う音に続いてぱっと空に大輪の花が咲いた。
どーんという腹の底に響く音が続く。
「始まったのう。いつ見てもいい物じゃ。」
「きれい〜…。」
祭りの大取りを飾る花火大会が始まった。
アディンバルの西を流れるアドナ川の上空にいくつもの花が咲く。
「毎年思うが、やはり、花火はテーヴァのものに限る。」
酒を一口飲み花火が上がるたびに歓声を上げる子供たちを見て目を細める。
そして長い年月願い続け、すでに諦めかけていることが頭をよぎる。
「(…子供がほしい。何故幾人もの男と交わろうと私には子供ができないんだろう
…。)」
視線を伏せそっと溜息をつく。
「お姉ちゃん?」
「ん、どうしたのじゃ、椿?」
「花火見ないの?きれーだよ〜。」
「見ておるよ。本当に、綺麗じゃな。」
「うん♪」
椿や子供たちとともにしばらく何も考えず花火に見入る。
最後の早撃ち。
空一面が一瞬の花に彩られた…。


花火も終わり、別れの時刻。
姫と子供たちは神社の北側を流れる小川の側に居た。
「祭りの後というのは何かさびしい物じゃ。さて、お別れじゃな。」
「うん…。」
子供たちは少し眠そう。名草姫はスオウと話している。
「…余計な世話かも知れぬが…済む場所や真っ当な職を求めるならば、
皆を連れて白木町の兵営を訪ねるがよい。
妾の名を出せばそこの者がいいように取り計らってくれるはずじゃ。」
「…ありがとう、姐さん。今日姐さんに捕まって思い知ったよ。
スリ、いつまでも上手く行ったりしないって。
そこに行ってみる。それで姐さんの名前は?」
であったのはほんの数刻前なのにそのときとは大違いのスオウ。
名草姫はそれを見て少し笑みを浮かべる。
「妾の名は、名草姫。」
「わかった。名草姫姐さ…え…。」
「名を偽ってはおらぬぞ。妾が正真正銘の名草姫じゃ。」
名草姫の名はそこらの子どもでも知っている。それほど有名だ。
驚きのあまり呆然とした表情のスオウに少しイタズラっぽい笑みを名草姫は向けた。

「スオウ、嵐(あらし)、カツラ、榊(さかき)、梓(あずさ)、アヅマ、霞(かす
み)、シグレ、
夕立(ゆうだて)、涼風(すずかぜ)、キサラギ、卯月(うづき)、八雲(やく
も)、
那智(なち)、アヅマ、ナガト、椿(つばき)。今日は楽しかったぞ。さらばじゃ、
また会おう。」
供に祭りを回った子供たち全員の名を呼びそう言うとさっと身を翻した。
手を振り別れの挨拶をする子供たちにに軽く手を振ると、
名草姫はゆっくりとその場を去っていった。


10年後、スオウと椿は名草姫に仕える侍と竜使いとして、とある冒険を経験するこ
とになるのだが、
このときはまだ、誰も知る由もなかった。


翌早朝、開いて間もないアディンバル西門。
名草姫の姿はそこにあった。
いつもどおり露出の高い服装とはいえ丈夫な記事でできたたび装束を身に纏い、
櫻華の背に乗り、手には鞘をかぶせた矛。
門の側には女性が一人、駆竜に乗って名草姫を待っていた。
「待たせたのう。」
「かまいませぬ。それより、昨夜の祭りは楽しまれましたか?」
「うむ、存分にな。常よりも楽しかったぐらいじゃ。」
「それはようございました。」
笑顔を浮かべる女性。
一々護衛をつけられなくても、脱走以外で旅に出るときは大抵誰かが勝手についてく
る。
今回はこの女性だ。
能代 深朱(のしろ みあか)、名草姫の女官の一人であり、
先日開かれた御前試合の優勝者である女槍使い(ヴァルキリー)だ。
「深朱、参ろうか。ああ、妾の名前は大っぴらに呼ぶでないぞ。」
「心得ております、白羽さま。」
笑みを浮かべて頷く名草姫。
二人はそろって街の門を出た。
門衛たちは首を傾げたが名草姫の実物を見たわけではないので気がつかないようだっ
た。

アディンバルを出て最初の目的地は、軍都ダイワ。
統幕将への暑中見舞いだ。


…第二章『海への旅』に続く。

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ども、風騎士です。
本編が一息なのか止まっている状態なので番外です。
…この年代に生きている人って何人居るかな?

それにしても決めるが勝ちとはいえまた設定を大量に。
しかも伏線と言うのはいっさいなく。
…設定凝り病というのはこう言うのだろうな。

設定など

リュウハ・トキツ(第35代テーヴァ王)
964年当時45歳。王に即位して3年目。
気が強く少し荒っぽいが、学問の師である名草姫には余り頭が上がらない。
幕僚府の政治にも口を出したりと外務だけでなく国政にもかなりの歓心をもってい
る。
体が少し弱く時おり寝込むことがある。

櫻華(おうか)
名草姫の乗騎としては三代目に当る駆竜。
本編の雷華の母親に当る。

内裏侍(だいりさむらい)
王に仕える侍の役職としてはエリート。
王のすぐ傍に仕えて警護するのが役目。
二つの役をひっくるめてこう呼んでいて、
正式には、御城護方御書院組(おしろまもりかたごしょいんぐみ)と
御城護方御寝所組(おしろまもりかたごしんじょぐみ)
前者は昼の間、後者は夜間の身辺護衛を担当する。

軍都(ぐんと)
テーヴァにおいて実質の支配組織である幕僚府の存在する都市。
正式には天原領、領都ダイワ。

晶霊神社
:約五百年まえの大火の死者の冥福を願って建立された神社。
神社の名前の由来は祭られている水晶のような不思議な物でできた羽と言われてい
る。

竜姫の祭祀
:一般ではそのあとの祭りとひとくくりにして竜姫祭と呼ばれる。
約五百年前に起きた大火の死者の冥福を祈ることから始まり、
今では火災の起きないことを祈り、火災によってなくなった人たちの冥福を祈るため
に行われる。
アディンバルの夏の始まりを告げる祭りであり、知名度は竜の大祭に次ぐ。

竜の大祭
:3年に一度、テーヴァを守っているとされる8体の竜と
テーヴァの大地に眠り豊穣をもたらしていると言われる龍を奉る祭り。
一日ごとに9体をそれぞれ奉り、9日間続けてテーヴァ各地で行われる。
そのため、一回で回れるのは多くて3つで、すべての祭りをまわるには数回がかりと
言う
難儀な祭り。
テーヴァどころか大陸でも最大規模の祭り。
日程は、以下のとおりでそれぞれの日に何か一つイベントが開かれる。

一日目:北山の氷雪竜『シルヴァリオン』の日(貴金属市の日)
二日目:鬼門の守護龍『グレイトゥース』の日(厄除けのお参りと人形市の日)
三日目:東海の青竜王『蒼波王(そうはおう)』の日(酒の品評会、酒が振舞われる
日)
四日目:南海の女王竜『真珠姫(しんじゅひめ)』の日(美人コンテストの日)
五日目:眠れる大龍の日(静かに祈る日)
六日目:南の妖精竜『ファルフェアリー』の日(お料理小町選手権の日)
七日目:恵みと破壊の天竜『天照(あまてらす)』の日(豊穣祈願と花火大会の日)

八日目:試練の魔竜『バルタード』の日(各領御前試合と誓いの日)
九日目:護りの雷銀竜『アークシルバー』の日(無病息災祈願と薬草市の日)

統幕将
:幕僚府のトップ。テーヴァにおいて事実上の王とも言える存在。
代々天原家が世襲している。



さて、今回からテーヴァ人の名前はある法則性というかあるものの名前を取っていま
す。
子供たちの名前全部そうです。
さあ、わかるひといるかな?案外さっさかわかるかな?
それでは今回以上。
次回は本編か、また番外か。

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